日ごとの聖書(12月 23日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書19:28~37」

イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。

(ヨハネによる福音書19章30節)

ヨハネ福音書には、「渇く」、「成し遂げられた」というイエス様の十字架上での言葉が載せられています。「渇く」という言葉は、4章の「サマリアの女性」の物語を思い起こさせます。十字架上でわたしたち人間と同じように渇きを感じ、苦しみを引き受けられたイエス様の姿がそこにはあります。

そして「成し遂げられた」という言葉には、すべてが終わったという意味があります。しかしその成就によって、新たな始まりがやってくるのです。

イエス様の体からは、血と水が流れ出ました。その意味は何なのでしょう。血は命の象徴、そして水は清めの象徴だという考え方があります。また血は聖餐、水は洗礼という二つの聖奠(サクラメント)を示しているのだと考えることもできるでしょう。