日ごとの聖書(2月17日)

本日の通読箇所「創世記13:1~7」

アブラムの家畜を飼う者たちと、ロトの家畜を飼う者たちとの間に争いが起きた。そのころ、その地方にはカナン人もペリジ人も住んでいた。

(創世記13章7節)

聖書は人間の弱さや醜さを、隠すことなく描いていきます。アブラムとロトは叔父と甥の関係でした。彼らの財産は非常に増えていきます。その結果、それぞれの家畜を飼う者たちの間に、争いが生じたということです。

旧約聖書の時代、財産を得ることは神さまの祝福だと考えられていました。つまりアブラムとロトには、神さまの祝福が与えられていたと思われていたのです。ところがそのために、争いが起こったということはどういうことなのでしょうか。

祝福を受けているからこそ、他者に寛容にありたいと思っていれば、彼らは争うことなどないのです。家畜を飼う者たちと、アブラムやロトとの考え方は違うかもしれません。しかしどこかに、自分たちは特別だという思いもあったのでしょう。