日ごとの聖書(2月13日)

本日の通読箇所「使徒言行録8:34~40」

そこで、フィリポは口を開き、聖書のこの個所から説きおこして、イエスについて福音を告げ知らせた。

(使徒言行録8章35節)

エチオピアの高官が読んでいたのは、イザヤ書53章の「苦難の僕」と呼ばれる箇所でした。日本聖公会の礼拝でも、受苦日や復活前主日に用いられることが多い箇所です。「屠り場に引かれる小羊」という言葉が、胸に刺さります。

奈良基督教会の洗礼盤の側面には、十字架を背負った小羊が彫られています。イエス様についての福音は、この「十字架を背負う小羊」に凝縮されていると言ってもいいと思います。フィリポはそのことを説き明かしました。

フィリポは、「伝道者フィリポ」と呼ばれていきます。それはこの箇所のように、人々に福音を告げ知らせていったからです。執事として任命され、福音を告げ知らせ、洗礼を授けていく。彼はその働きをずっと続けていきます。