本日の通読箇所「使徒言行録16:35~40」
それで、看守はパウロにこの言葉を伝えた。「高官たちが、あなたがたを釈放するようにと、言ってよこしました。さあ、牢から出て、安心して行きなさい。」
(使徒言行録16章36節)
パウロとシラスは看守の家で食事をし、看守とその家族に洗礼を授けますが、そのあとまた牢に戻ったようです。確かにそのまま彼らが牢から出てしまうと、看守に責任が負わされることになるでしょう。
そして夜が明けると、パウロたちを釈放せよとの命令が下されます。しかしパウロはここで、驚くべきことを告白します。パウロとシラスはローマ市民であったという事実を、ここで告げるのです。
ローマの市民権を持つ人は、ローマの植民地において逮捕や投獄から守られていたようです。高官はパウロたちがローマ市民であることを知らなかったとはいえ、公衆の面前で鞭打ってしまいました。しかしなぜ、パウロはもっと早く言わなかったのでしょうか。