本日の通読箇所「使徒言行録19:21~27」
諸君が見聞きしているとおり、あのパウロは『手で造ったものなどは神ではない』と言って、エフェソばかりでなくアジア州のほとんど全地域で、多くの人を説き伏せ、たぶらかしている。
(使徒言行録19章26節)
エフェソにいたパウロは、エルサレムに行くことを決心します。パウロの手紙の中にはエルサレムの教会の貧しい人に対して、マケドニアとアカイアの人たちから献金を預かったという記述があります。その献金を持って行くという目的もあったのでしょう。
パウロはこれまで、ユダヤ人と多く対立してきましたが、今回はデメトリオという異邦人の銀細工師との騒動が記録されています。デメトリオはアルテミスの神殿の模型を銀で造り、職人たちに利益をもたらしていました。
しかしパウロは、「手で造ったものなど神ではない」と、その「仕事」を批判します。さらに多くの人たちを改宗させていきました。デメトリオは危機感を覚え、人々を扇動しようとします。