本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙二5:1~5」
わたしたちは、天から与えられる住みかを上に着たいと切に願って、この地上の幕屋にあって苦しみもだえています。
(コリントの信徒への手紙二5章2節)
4章の後半から続くこの箇所は、日本聖公会の通夜の祈りの式文に用いられることがあります。「地上の住みかである幕屋」をわたしたちの肉体に見立て、それが滅びたとしても神さまによる建物が備えられているという言葉に希望を見出すのです。
わたしたちの幕屋には、さまざまな重荷があります。悩みや悲しみ、苦しみや痛みなど、この世で生きている中でいつも、わたしたちは病気など、たくさんの重荷を抱えながら歩んでいくのです。
その重荷を共に担う方が、いつもそばにおられます。そして重荷を下ろした後も、わたしたちの前には「天にある永遠の住みか」があります。そこに住むことができるのは、わたしたちの力によるのではありません。神さまがわたしたちを、ふさわしくしてくださるのです。