本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙一14:26~32」
解釈する者がいなければ、教会では黙っていて、自分自身と神に対して語りなさい。
(コリントの信徒への手紙一14章28節)
パウロは今日の箇所で、異言と預言に関する議論を終えます。当時コリントの教会では、礼拝に参加している人が口々に異言を語り、全体の雰囲気を作っていたようです。パウロはそうではなく、秩序ある礼拝をするように求めます。
異言を語る人は、旧約聖書にも出てきていました。ただそこに解釈がなければ、ただの興奮状態です。それでは新しく来た人はどう思うのだろうか、ということをパウロは伝えようとしているのです。
現代も異言を語る教会があります。パウロは異言を語ることを禁止しようとしたのではなく、それが礼拝の中心に位置づけられることによって、礼拝自体が無秩序になっていくことを危惧したのでしょう。わたしたちも「理解できる言葉」で神さまの言葉を語りましょう。