本日の通読箇所「ガラテヤの信徒への手紙2:11~14」
なぜなら、ケファは、ヤコブのもとからある人々が来るまでは、異邦人と一緒に食事をしていたのに、彼らがやって来ると、割礼を受けている者たちを恐れてしり込みし、身を引こうとしだしたからです。
(ガラテヤの信徒への手紙2章12節)
シリアのアンティオキアで、一つの事件が起こります。異邦人と一緒に食事をしていたケファ(ペトロ)が、エルサレムの指導者であったヤコブの元から人が来た途端、食卓を囲むことに対してしり込みしたというのです。
ユダヤ教には食物規定があり、食べてはいけない物が細かく決められ、さらに食事の相手も制限されていました。罪人や異邦人と一緒に食事をしてはいけないのです。ただペトロは使徒言行録10章で異邦人との間にある壁は乗り越えたはずでした。
ここでの食事は、聖餐式を意味しています。そのような大切な食卓から、神さまが選んだ人たちを排除する。パウロにはそれがゆるせませんでした。ただペトロの微妙な立場も理解できます。「正論を言われても」と困惑したことでしょう。