本日の通読箇所「詩編14編」
神を知らぬ者は心に言う 「神などない」と。人々は腐敗している。忌むべき行いをする。善を行う者はいない。
(詩編14編1節)
「神を信じない輩」:悪を前にした神に従う人々を力づける詩です。「神などいない」という言葉は、無神論者を指しているのではありません。これだけ悪いことをしても、神さまは自分を裁くことなどできないだろうと考えている人たちです。
「そんなことしたら、バチが当たるよ」、よく子どもの頃に言われていた言葉です。わたしの実家はキリスト教ではなく、神さまというのは「おてんとさま」のようなイメージでした。わたしは日々見張られているように感じ、こっそり悪いことをしていました。
もしも神さまがすべてを裁かれるとしたら、誰一人として救いに与ることはできなくなります。パウロはローマの信徒への手紙3章13~18節でこの詩編を引用し、「正しい者は一人もいない」と書きました。神さまは裁き主ではなく、愛の方なのです。