本日の通読箇所「詩編61編」
心が挫けるとき 地の果てからあなたを呼びます。高くそびえる岩山の上に わたしを導いてください。
(詩編61編3節)
「逆境にある王の祈り」:救いを求める祈りです。サムエル記下15~19章には、ダビデ王がその子アブサロムの反逆にあい、エルサレムを追われアナハイムに逃れた物語が書かれています。
ダビデはひたすら逃げ続け、性も根も尽き果てます。3節の「地の果てから」という表現は、そのような状況を示します。しかしその中で彼は、「高くそびえる岩山の上に わたしを導いてください」と祈るのです。
この言葉は、自分にはとても見いだせないような安全な場所にわたしを至らせてくださいという意味です。神さまこそが災いからの避けどころであると信じているからこそ、この祈りができるのです。