本日の通読箇所「詩編62:1~7」
わたしの魂よ、沈黙して、ただ神に向かえ。神にのみ、わたしは希望をおいている。
(詩編62編6節)
「神への信頼」:その表明です。表題にあるエドトンは前(39編)にも出てきましたが、ダビデ宮廷の音楽指揮者の一人です。作者はこの詩編の中で、私たち人間と神さまとの関係を示しているようです。
「わたしの魂は沈黙して」と作者は書きます。沈黙とはただ単純に言葉を発さないということではありません。恐れや不安、心配事などをすべて神さまに委ね切った状況を指します。「自分の力」をまったく手放すわけです。
そのときに初めて、神さまのわたしたちに対する姿が見えてくるのです。神さまは岩であり、救いであり、砦の塔です。これこそが作者が知った神さまの姿であり、そしてわたしたちにも示されているものです。