日ごとの聖書(3月14日)

本日の通読箇所「創世記19:30~38」

娘たちはその夜、父親にぶどう酒を飲ませ、姉がまず、父親のところへ入って寝た。父親は、娘が寝に来たのも立ち去ったのも気がつかなかった。

(創世記19章33節)

この箇所は、わたしたちにとって理解しがたいものです。いくら子孫を残すことが大切だからといって、父親と関係を結ぶのは良くないのではないか、イスラエルではこんなことが許されるのか、と思うかもしれません。

実際イスラエルでも、近親相姦というのは忌むべきことでした。実は彼らの子孫とされるモアブ人とアンモン人はイスラエル民族と対立を続けていた人たちでした。

そこで、「彼らは忌むべき行為によって誕生した、忌むべき存在なのだ」ということを、聖書を使って語ったのではないかとされます。同じように聖書によって傷つけられた人や民族が、存在するのかもしれません。