日ごとの聖書(6月 25日)

本日の通読箇所「マルコによる福音書16:9~20」

婦人たちは、命じられたことをすべてペトロとその仲間たちに手短に伝えた。その後、イエス御自身も、東から西まで、彼らを通して、永遠の救いに関する聖なる朽ちることのない福音を広められた。アーメン。

(マルコによる福音書16章結び二)

この16章9節以降は、後代になって書き加えられたのだと考えられています。一つは有力な写本に9節以降が載せられていないということ。もう一つは使われている語句や文法が大きく変わっており、同じ人が書いたとは思えないからというのがその理由です。

なぜ9節以降は書き加えられたのでしょうか。それは8節までで終わったら、復活のイエス様との出会いが語られないことになるからです。後に編集された他の福音書の復活物語には大きなインパクトがあり、そのことも伝えなくてはと思ったのかもしれません。

しかし「具体的な」復活物語が載せられないことによって、わたしたち「独自の」復活物語ができていくということもあるのではないでしょうか。復活物語には決まったフォーマットなど存在しないのです。