日ごとの聖書(5月13日)

本日の通読箇所「創世記33:8~11」

「どうか、持参しました贈り物をお納めください。神がわたしに恵みをお与えになったので、わたしは何でも持っていますから。」ヤコブがしきりに勧めたので、エサウは受け取った。

(創世記33章11節)

「本音」と「建て前」、なかなかわからないものです。京都に住んでいるときは、大変苦労をしました。ヤコブのどこまでもへりくだった態度は、慇懃無礼(いんぎんぶれい)のようにも感じます。

ヤコブはエサウとの争いを避けるために、精一杯の贈り物をささげたのでしょう。ただ「兄上のお顔は、わたしには神の御顔のように見えます」という言い方は、いかにもわざとらしく聞こえてしまいます。

とにかく、エサウはヤコブがしきりに勧めたので、ヤコブの贈り物を受け取りました。これはヤコブのことを受け入れるということにもなります。20年の歳月を経て、ようやく二人の兄弟の和睦が結ばれました。