日ごとの聖書(1月13日)

本日の通読箇所「使徒言行録3:1~10」

ペトロは言った。「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」

(使徒言行録3章6節)

ペトロとヨハネはユダヤ教の慣習に倣い、神殿での日に三度の祈りをしていました。このころはまだ「キリスト教」という独自の宗教ではなく、あくまでも「ユダヤ教の一派」という認識だったようです。

神殿の入り口にある門のところには、施しを乞う人たちが集められます。というのもユダヤの人たちにとって、困っている人に施しを与えることは、祈ることと同様に敬虔な行為だとされていたからです。しかしペトロはそのとき、金や銀は持っていませんでした。

けれどもペトロにとって、金や銀など必要ありませんでした。なぜならそれよりも素晴らしいものを与えることができることを知っていたからです。わたしたちもたとえこの世の富を持っていなかったとしても、比べ物にならないほど素晴らしい物が与えられているのです。