日ごとの聖書(1月12日)

本日の通読箇所「使徒言行録2:43~47」

すべての人に恐れが生じた。使徒たちによって多くの不思議な業としるしが行われていたのである。

(使徒言行録2章43節)

「恐れ」という言葉が、唐突に出てきます。昨今の宗教に対する世間的なイメージと重ね合わせると、彼らは「恐れ」によってマインドコントロールされ、支配されているのではないかと思うかもしれません。

しかし、その「恐れ」の原因は使徒たちの不思議な業としるしであり、彼らは神さまに対する「畏れ」に似た感情を持ったとも読めます。その結果、人々はすべての物を共有し、必要に応じて財産や持ち物を売って共に分け合いました。

その生活の基礎にあるのは、昨日の箇所の最後の節(2章42節)にある「交わり」「パン裂き(礼拝)」「祈り」です。彼らは単なる社会福祉団体ではなく、祈りと賛美の共同体として歩んでいったのです。