本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙11:11~16」
麦の初穂が聖なるものであれば、練り粉全体もそうであり、根が聖なるものであれば、枝もそうです。
(ローマの信徒への手紙11章16節)
ここからパウロは、異邦人の救いについて語っていきます。ただすべての目を異邦人に向けるのではなく、ユダヤ人についても議論を続けます。パウロは一人のユダヤ人として、同胞も救いに導きたいのです。
旧約聖書の中では、救いはまずユダヤ人に与えられ、そこから全世界へと広がっていくとされていました。しかしユダヤ人がつまずいた結果、救いは異邦人に向けられたとパウロは書きます。
しかしその流れはユダヤ人が妬みを起こし、その過ちによってもたらされたものだというのです。パン種が小麦粉全体を大きく膨張させるように、ユダヤ人の失敗によって世界に救いが訪れたというのです。