本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙11:25~32」
福音について言えば、イスラエル人は、あなたがたのために神に敵対していますが、神の選びについて言えば、先祖たちのお陰で神に愛されています。
(ローマの信徒への手紙11章28節)
パウロは神さまの計画によれば、救いが全世界に広がった後にイスラエルが救われることになっていると書きます。これは旧約聖書の中で示された救いの順番と、まったく逆になっています。
まさにイエス様が言われた、「後の者が先になり、先の者が後になる」という言葉が思い起こされます。ただここで心に留めておきたいのは、後になったからといって救いの道が閉ざされるのではないということです。
幼稚園の運動会のかけっこのとき、ゴールで待つ先生たちは最後の子がやって来るまでいつまでも待ちます。時には観客席から大きな拍手や声援が響きます。神さまも最後の一人が救いの門を通るのを、いつまでも待っていてくださっているのです。