本日の通読箇所「ルカによる福音書5:1~11」
これを見たシモン・ペトロは、イエスの足もとにひれ伏して、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と言った。
(ルカによる福音書5章8節)
漁師を弟子にする召命物語はマタイ・マルコにも載せられていますが、ルカ福音書の物語には他にはない特徴がいくつか見られます。まずシモン・ペトロとイエス様はすでに会っていました。4章の終わりでシモンはイエス様を家に招いています。
またマタイ・マルコではイエス様はただ「わたしについて来なさい」と呼ばれたとありますが、ルカではイエス様の指示通りに網を降ろすと、おびただしい魚がかかったという物語が書かれています。
その奇跡に恐れ、「わたしから離れてください」と言うシモン・ペトロの姿に、親近感を覚えます。わたしたちは言葉だけを信じて歩むことは難しいかもしれません。でも戸惑い恐れながら、イエス様に何とかついて行こうとする気持ちが必要なのです。