本日の通読箇所「ルカによる福音書23:1~5」
そして、イエスをこう訴え始めた。「この男はわが民族を惑わし、皇帝に税を納めるのを禁じ、また、自分が王たるメシアだと言っていることが分かりました。」
(ルカによる福音書23章2節)
最高法院の議員たちは立ち上がり、ポンティオ・ピラトのところにイエス様を連れていきます。そして2節の言葉をもって、訴えるのです。
しかし聖書のどこを見ても、イエス様が民族を惑わしたとも、税を納めるのを禁じたとも、自分のことを王、メシアだと言っているとも書かれていません。すべてはイエス様を陥れるための理由づけにすぎないのです。
ピラトもそのことに気づいたようです。「わたしはこの男に何の罪も見いだせない」との言葉は、ピラトの正直な気持ちなのでしょう。しかし議員たちの圧力は収まるどこらか、激しさを増していきます。イエス様の十字架は、避けることのできないものになっていきます。