日ごとの聖書(1月 28日)

本日の通読箇所「マタイによる福音書9:1~ 8」

その人は起き上がり、家に帰って行った。

(マタイによる福音書9章7節)

イエス様の元に、中風の人が床に寝かされたまま運ばれてきました。「中風の人」は新しい聖書では「体の麻痺した人」と訳されていますが、この人は歩くことができなかったようです。

この時代、歩くことができないと生活するのも大変でした。しかし彼を苦しめていたのはそれだけではありません。「中風の人」のような病気になる人は、神さまに対して何かとんでもないことをしていたと思われていたのです。つまり彼は「罪」を犯したからそうなったのだと考えられていました。

イエス様はまず、「あなたの罪は赦される」と告げます。それは何よりも、社会から排除され、共同体からつまはじきされていた彼が、元の場所に戻ることを意味します。そのことによって、彼は起き上がることができるのです。