日ごとの聖書(6月10日)

本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙1:24~27」

そこで神は、彼らが心の欲望によって不潔なことをするにまかせられ、そのため、彼らは互いにその体を辱めました。

(ローマの信徒への手紙1章24節)

パウロは人間の罪について続けます。人間が心の欲望にまかせて汚れていきます。「造られた物を拝む」というのは、偶像礼拝のことです。その対象は像だけではなく、お金や名誉なども入るのでしょう。

そしてパウロは、男性どうしの「恥ずべきこと」について言及します。この箇所があるため、聖書は同性愛に対して否定的だとか、パウロは保守的だとか、そのような議論がなされることがあります。

しかしこの時代の性や身体に対する理解と現代の理解とは、全く違います。聖公会は考え続ける教会です。その時代や考え方に合わせて、聖書の言葉を捉え直していくことが大切なのです。「イエス様ならどうするか」、そのことを念頭に置いて考えていきましょう。