2023年度 年間聖句

「だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」
(マタイによる福音書7章12節a)

 この言葉は「黄金律(ゴールデンルール)」と呼ばれるものです。たとえば人に優しくして欲しかったら、まずあなたが人に対して優しくしなさい。人に祈って欲しかったら、まずあなたが人のために祈りなさい。とても簡単なことのように思えます。ところがわたしたち人間は、どうしてもまず「受ける」ことを求めてしまいます。
 パウロは使徒言行録20章35節で「主イエス御自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すようにと、わたしはいつも身をもって示してきました」と語っています。またローマカトリック教会の教皇であったヨハネ・パウロ2世は、「与えるものが何もないほど貧しい人はなく、また、受けるものが何もないほど富んでいる人もいません」と語りました。
 わたしたちは、何を与えることが出来るでしょうか。物質的な物だけではなく、時間や労力、知恵、また笑顔や温もりも与えることができるでしょう。祈りだってそうです。わたしたちは、そして教会は、たくさんのものを与えることが出来るのだと思います。
 共に行動し、与えあう教会であるように、祈り求めていきましょう。