日ごとの聖書(3月31日)

本日の通読箇所「使徒言行録17:22~31」

これは、人に神を求めさせるためであり、また、彼らが探し求めさえすれば、神を見いだすことができるようにということなのです。実際、神はわたしたち一人一人から遠く離れてはおられません。

(使徒言行録17章27節)

日本には、「八百万の神々」がいると信じられています。またギリシア神話をみると、アテネの人たちもたくさんの神々を信仰していたようです。「知られざる神に」という祭壇は、その存在に気付かず、拝むのを忘れてしまっている神さまのための祭壇のようです。

パウロはその人々の信仰を真っ向から否定するのではなく、「知られざる神に」という祭壇を取っ掛かりに話を始めました。そして彼は、自分が伝えたい内容を語り始めるのです。

このパウロの姿勢に、わたしたちも学ぶところは多くあると思います。日本で宣教をするときに、わたしたちの目には「間違っている」と思えることも多くあるかもしれません。しかしそれを簡単に否定せずに、福音を伝えていく。大切にしたいことです。