本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙一7:8~11」
しかし、自分を抑制できなければ結婚しなさい。情欲に身を焦がすよりは、結婚した方がましだからです。
(コリントの信徒への手紙一7章9節)
昨日の箇所でも書いたように、この結婚や離婚についての言葉はあくまでもパウロの個人的な思いです。この文言を盾に、「このように書いてあるからこれに従いなさい」というのはかなり乱暴です。
聖書が書かれた時代の社会状況と、今とは大きく違います。DVなどによって離婚を考えている人に対して、「いや、聖書には『妻は夫と別れてはいけない』、『夫は妻を離縁してはいけない』と書いてある」と言ったら、どれだけその人を傷つけるでしょうか。
イエス様は律法に書かれたことだけを忠実に守ろうとするファリサイ派とは違い、目の前にいる人を「生かす」にはどうしたらよいかを最優先されました。わたしたちも聖書の言葉だけを絶対視せず、人を生かすものとして読んでいきたいと思います。