日ごとの聖書(2月 27日)

本日の通読箇所「マタイによる福音書15:32~16:4」

食べた人は、女と子供を別にして、男が四千人であった。

(マタイによる福音書15章38節)

マタイ福音書とマルコ福音書には、「4000人に食べ物を与える」奇跡物語が収められています。5000人と4000人という人数の違い、そして5000人バージョンでは5つのパンと2匹の魚だったのが、4000人バージョンでは7つのパンとわずかな魚、余ったパンを集めると、それぞれ12の籠、7つの籠となっています。

この違いは何なのでしょうか。「カナンの女」の物語から始まる異邦人宣教に結びつける考え方があります。まず4000の「4」は全方位(東西南北)を示し、全世界に向けて恵みが与えられたのだということです。

さらに余ったパン屑の籠の数ですが、5000人バージョンでは弟子の数と同じ12でした。それが7になりましたが、この7という数は使徒言行録6章1~7節に書かれている7人の奉仕者を指すというのです。すべての人が神の国の食卓に招かれたのです。