日ごとの聖書(10月17日)

本日の通読箇所「出エジプト記23:27~33」

わたしは葦の海からペリシテ人の海まで、また荒れ野から大河までをあなたの領地と定める。わたしはその土地の住民をあなたたちの手に渡すから、あなたは彼らを自分の前から追い出す。

(出エジプト記23章31節)

ここに「約束の地」が示されました。「神さまが定められたもの」という大義名分のもとに、この場所では多くの血が流され続けてきました。ヒビ人、カナン人、ヘト人にとっては、降って湧いてきた災難だと言えます。

神さまがその土地の人たちを追い払うことを約束しているようにも思えるこの箇所は、聖書を文字通りに信じる原理主義の人たちを危ない方向に導いてきたといえます。そしてそれは昔話ではなく、今も続いていることなのです。

この箇所をわたしたちは、どう捉えるべきなのでしょうか。昔に起こったこと、遠い世界の出来事ということではなく、わたしたちが「正典」として読んでいる聖書に書かれていることをどう理解していくか。とても難しい問題です。