日ごとの聖書(11月9日)

本日の通読箇所「出エジプト記29:1~14」

わたしに仕える祭司として、彼らを聖別するためにすべき儀式は、次のとおりである。若い雄牛一頭と傷のない雄の小羊二匹を取る。

(出エジプト記29章1節)

わたしは妻と共に、京都教区主教座聖堂(聖アグネス教会)で司祭按手にあずかりました。祭司と司祭とはその漢字も示す通り、かなり近いイメージがあるかもしれません。しかし念のために言っておきますが、わたしの按手のときに動物の犠牲は献げられませんでした。

旧約聖書の中では、人の罪を肩代わりさせるために動物の犠牲が用いられています。祭司に聖別されるアロンたち5人についても、彼らを清めるために「贖罪の献げ物(新しい聖書では『清めのいけにえ』)」がささげられるのです。

5人のために連れて来られるのは、若い雄牛一頭と雄羊二匹です。それもわざわざ「傷のない」と書かれています。その動物たちを屠り、血を用いて任職をおこなうのです。ただ今日の描写は、どうしても残酷に感じてしまいます。