本日の通読箇所「使徒言行録3:17~26」
それで、神は御自分の僕を立て、まず、あなたがたのもとに遣わしてくださったのです。それは、あなたがた一人一人を悪から離れさせ、その祝福にあずからせるためでした。
(使徒言行録3章26節)
ペトロにとって、ユダヤの宗教指導者たちや民衆は、イエス様を十字架によって殺害した「仇(かたき)」でした。ピラトがイエス様を釈放しようとしたときも、彼らはそれを拒み、「十字架につけろ!」と叫びました。
しかしペトロはそのことを、「無知のためであった」と言います。イエス様が十字架上で語った「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。(ルカによる福音書23章34節)」と響き合います。
神さまがイエス様を遣わし、ペトロたちに聖霊を与えたのは、報復や復讐のためではなく、すべての人が神さまに立ち返るためです。宗教や民族を超えてすべての人がその対象になっているということを、今を生きるわたしたちも覚えておきたいものです。