本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙二3:1~6」
神はわたしたちに、新しい契約に仕える資格、文字ではなく霊に仕える資格を与えてくださいました。文字は殺しますが、霊は生かします。
(コリントの信徒への手紙二3章6節)
日本聖公会では聖職を目指すとき、あるいは神学校に入学しようとするときには、教会の推薦状を求められます。「教会から押し出された形」で奉仕の業に就くというのが、その考え方の根底にあります。
今日の箇所を読むと、パウロの時代にも使徒職というものに対して推薦をする慣習があったようです。パウロはコリントの人たちを、自分の使徒職を証明する生きた推薦人だと考えます。
文字に書かれたものも大切かもしれませんが、それよりも大切なのは霊だというのです。司祭が按手されるときも、「推薦の証」よりも手を置かれ、みんなで祈ったという事実の方が残っていくのです。