本日の通読箇所「使徒言行録1:12~14」
彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。
(使徒言行録1章14節)
当時キリスト教はそのような名前で呼ばれることはなく、ユダヤ教の一派である「ナザレ派」と呼ばれていたようです。従って、ユダヤ教の掟である安息日も彼らはきちんと守っていました。安息日に歩くことができる距離はせいぜい900mほどだそうです。
彼らはエルサレムの家の二階に集まりました。二階というのは、山や荒れ野、神殿と同様に、他の人々と離れて神さまと対峙する場所という意味もあったようです。イエス様の最後の陪餐も「二階の広間(ルカ22:12)」でおこなわれました。
人々の中には、イエス様の母マリアもおりました。またイエス様の兄弟も一緒にいたことが分かります。福音書の中では否定的に描かれていた彼らですが、後に「主の兄弟ヤコブ」はエルサレム教会の中心人物になっていきます。