本日の通読箇所「マルコによる福音書4:30~34」
それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、 32蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。
(マルコによる福音書4章31~32節)
パレスチナ地方では、からし種は小さい物の比喩としてよく用いられていました。ゴマぐらいの大きさの種が、2.5~3mほどの木に成長します。
その大きさを聞いても、「それほど大きくないなあ」と思うかもしれません。わたしたちの身の周りには、もっと大きな木がいくらでもあります。教会にもイチョウやヒマラヤ杉といった巨木があります。
からし種が成長した木は、いわゆる低木です。木の葉も手が届くほどの高さです。太陽の光が厳しいパレスチナでは、その木を見つけらすぐに駆け寄って行くことでしょう。そこに、わたしたちをちょうどよく包み込んでくれる神の国のイメージがあるのかもしれません。