日ごとの聖書(10月 9日)

本日の通読箇所「ルカによる福音書23:13~25」

ピラトは三度目に言った。「いったい、どんな悪事を働いたと言うのか。この男には死刑に当たる犯罪は何も見つからなかった。だから、鞭で懲らしめて釈放しよう。」

(ルカによる福音書23章22節)

復活節前主日の礼拝の中で、福音書を朗読するときに「朗読劇」をおこなう教会があります。ナレーターやピラトや大祭司など配役を決め、それぞれのセリフなどを語っていくというものです。

ある教会では、「群衆」のところは礼拝に出席している全員で叫ぶと決めていました。群衆が叫ぶ場面とは、今日の箇所です。彼らは何度ピラトが「釈放しよう」と提案しても、「十字架につけろ」、「十字架につけろ」と叫び続けました。

その声の中に、わたしたちの声は含まれていないでしょうか。自分が願っていた救い主ではないと失望した群衆の声に、わたしたちの声は含まれていないでしょうか。「十字架につけろ」、その声の主は、わたしたちではないでしょうか。