日ごとの聖書(6月4日)

本日の通読箇所「創世記38:27~30」

ところがその子は手を引っ込めてしまい、もう一人の方が出てきたので、助産婦は言った。

「なんとまあ、この子は人を出し抜いたりして。」そこで、この子はペレツ(出し抜き)と名付けられた。

(創世記38章29節)

タマルとペレツとゼラの名前は、マタイによる福音書1章にも出てきます。イエス様の系図の中に、彼らの名は入っているのです。タマルは系図の中に書かれた四人の女性のうちの一人でした。

タマルは遊女の恰好をし、義父であるユダの子を身ごもりました。倫理的には間違ったことかもしれません。しかし彼女の「子孫を残す」という強い決意が、結果的にイエス様の系図に結び付いたのです。

神さまはそのような人をも用いてくださることを、覚えていきたいと思います。イエス様は聖人君子の中に生まれたのではなく、わたしたち人間の様々な罪を抱えてお生まれになったのです。