日ごとの聖書(10月15日)

本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙一16:1~4」

聖なる者たちのための募金については、わたしがガラテヤの諸教会に指示したように、あなたがたも実行しなさい。

(コリントの信徒への手紙一16章1節)

コリントの信徒への手紙一も、最後の章に入りました。ここでパウロは、募金について語ります。「聖なる者たち」とはエルサレム教会のことです。彼らは決して裕福ではありませんでした。

エルサレム教会に集う彼らの多くはユダヤ人でしたが、ユダヤ教の宗教指導者たちとは異なっていました。そのため彼らは、経済的援助を受けなければいけない状況だったようです。そこでパウロは彼らのために、募金を呼び掛けたのです。

この募金はパウロが宣教した異邦人教会と、ユダヤ人によるエルサレム教会とを結びつける役割を果たしました。決して「上納金」というものではなく、支えあう関係を目指していったのです。