本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙一16:5~9」
わたしは、今、旅のついでにあなたがたに会うようなことはしたくない。主が許してくだされば、しばらくあなたがたのところに滞在したいと思っています。
(コリントの信徒への手紙一16章7節)
パウロはこの手紙を、エフェソで書いていたようです。そして次の旅行の計画を、手紙の終わりの方に綴っていきます。今のようにメールや電話はありませんから、自分の予定をあらかじめ伝えておくのはとても大切なことです。
パウロはマケドニア経由でコリントに行くと書いていますが、マケドニア州にはテサロニケやフィリピといった場所がありました。そこにもパウロは教会共同体をつくり、聖書にはそこに宛てた手紙も残っています。
旅に適さない冬の間はコリントに滞在して、じっくりとコリントの問題に向き合おうとするパウロの姿勢がここに見えます。ただし「主が許してくだされば」と、あくまでも神さまの思いの中で自分は遣わされていることを忘れてはいません。