日ごとの聖書(6月 26日)

本日の通読箇所「ルカによる福音書1:1~4」

そこで、敬愛するテオフィロさま、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、順序正しく書いてあなたに献呈するのがよいと思いました。

(ルカによる福音書1章3節)

今日からルカ福音書に入ります。ルカ福音書の冒頭は、献呈の辞の体裁がとられています。このような書き方は、当時のギリシア・ローマ世界の中で一般的なものでした。

ルカ福音書はイエス様が十字架につけられてから、50年以上経って書かれたと考えられています。「順序正しく」というのは時間的なことではなく、神さまによる救済的な意味合いで、どのように関わっていこうとされているのかを正しく伝えようとしているということです。

また「テオフィロ」は単なる人名だと考えることもできますが、「神の友」という意味もあることから、神さまを愛するすべての人に対して書かれたと解することもできます。つまりこの書は、わたしたちに対しても書かれているのです。