本日の通読箇所「ルカによる福音書2:1~7」
そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。
(ルカによる福音書2章1節)
ルカによる福音書は、「順序正しく」書くのだと1章の初めに書いてありました。そのためイエス様の誕生は、皇帝アウグストゥスが全領土の住民におこなった住民登録の勅令という、歴史的状況に関わる記述と共に記されています。
この世界史の文脈の中にイエス様の誕生が結び付けられることで、その出来事には普遍的な意味が与えられます。イエス様はユダヤだけに特化した救い主ではなく、全人類のために誕生された方だということを伝えているのです。
「宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである」と記述を見ると、幼稚園などの降誕劇(ページェント)を思い出す方もおられるでしょう。なおイエス様は洞窟で生まれたのだという伝説も、紀元2世紀半ばまでに広まっていったようです。