日ごとの聖書(12月 12日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書15:18~16:4a」

世があなたがたを憎むなら、あなたがたを憎む前にわたしを憎んでいたことを覚えなさい。

(ヨハネによる福音書15章18節)

14章から始まったイエス様の告別説教ですが、昨日までは「愛」という言葉が多く出て来たのに対して、今日の箇所には「憎む」という言葉が7回も登場します。イエス様の語調が一変するのです。

イエス様は、世を愛されました。しかし世は、イエス様を憎みました。弟子たちが世に属しているのであれば、世は弟子たちを愛するかもしれません。しかしイエス様は弟子たちを、世から選び出されました。だから世は弟子たちを、イエス様と同様に憎むというのです。

しかしだからといって、キリスト者が世を憎んでいいかというと、そうではないと思います。実際にキリスト教国は自分たちだけを正当化し、他の国を敵として憎んできました。その結果が、多くの悲しい戦争だったのです。