日ごとの聖書(11月 13日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書8:1~11」

しかし、彼らがしつこく問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」

(ヨハネによる福音書8章7節)

律法学者たちやファリサイ派の人々が、姦淫の現場で捕らえられた女性をイエス様の元に連れてきます。彼らはイエス様に、この女性の罪をどう扱うか尋ねます。「赦せ」と言えば律法を無視したことになり、「殺せ」と言えば民衆の心は離れていくでしょう。

彼らの訴えを聞いたイエス様は、かがみ込んで指で地面に何か書かれていました。一体何を書いておられたのでしょうか。そして長い沈黙のあと、イエス様が言った言葉は、「罪のない者がまず石を投げなさい」というものでした。

わたしたちは教会や政治、社会のことなどを声高に批判することがあります。でもそのときに、自分のことをきちんと見つめ直すようにしましょう。自分こそが「正義」だと思い込むことは、自分の罪と向き合えていないことと等しいとも言えるのです。