日ごとの聖書(10月19日)

本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙一16:19~24」

わたしパウロが、自分の手で挨拶を記します。主を愛さない者は、神から見捨てられるがいい。マラナ・タ(主よ、来てください)。

(コリントの信徒への手紙一16章21~22節)

ここまでパウロは口述筆記によって手紙を書いてきましたが、21節以降は自分の手で書き記します。22節の言葉は、礼拝の中で唱えられていた言葉のようです。特に「神から見捨てられるがいい」という部分は「アナテマ」と呼ばれる、呪いの言葉です。

以前の「文語祈祷書」にはアタナシオ信経というものがありました。このような一文で始まります。「救はれんと願ふ者は、聖公会の信仰箇條を奉ずること最も肝要なり。此の信仰箇條を乱すことなく、全く守る者にあらざれば必ず世々限りなく亡ぶべし」。

とても怖い言葉です。しかしその言葉も、聖書に基づいていたのです。ただパウロは最後に、「わたしの愛が」と語ります。問題の多いコリントの人たちだけれども、パウロはその人たちを愛してやまないのです。