本日の通読箇所「詩編58:1~6」
神に逆らう者は 母の胎にあるときから汚らわしく 欺いて語る者は 母の腹にあるときから迷いに陥っている。
(詩編58編4節)
「不正な裁判官を訴える」:主の公正を求める祈りです。この詩も57編に続き、「滅ぼさないでください」という言葉が表題にあります。「公平な裁き」や「不正」、「不法」という言葉は、法廷用語を思い起こさせます。
今日の箇所の後半部分には、神さまに逆らう悪人たちの描写があります。そこに出てくる蛇は、アダムとエバがエデンの園から追放された物語に登場します。神さまはそのときに、「お前は、生涯這いまわり、塵を食らう」と蛇に告げます。
そのような「悪」が幅を利かせるこの世界に、力なき人たちはジレンマを抱きながらも、神さまの裁きに望みを掛けます。ただコブラが近くにいると、恐ろしくて祈りにも集中できないかもしれません。