本日の通読箇所「詩編73:18~22」
わたしは愚かで知識がなく あなたに対して獣のようにふるまっていた。
(詩編73編22節)
この18~22節では、悪人が滅ぼされる場面が書かれます。昨日の最後の節で作者は、聖所で悪人の行く末を黙想しました。そこで示されたイメージが、今日の箇所だということでしょうか。
「勧善懲悪」、言葉にすれば簡単ですし、映画やドラマでもこのような筋書きだとスッキリします。しかしそれは、あくまでも自分が「善」であるという中での話です。でもどうでしょうか。わたしたちは本当に「善」なのでしょうか。
作者は自分が、神さまの前に愚かな獣に成り下がっていたことを告白します。ヨブ記の最後にも見られることですが、神さまの前に弱く欠けの多い自分を知ることは、とても大切なことです。そしてこの告白によって、わたしたちの心にも平安が訪れるのです。