日ごとの聖書(7月20日)

本日の通読箇所「創世記50:15~17」

ヨセフの兄弟たちは、父が死んでしまったので、ヨセフがことによると自分たちをまだ恨み、昔ヨセフにしたすべての悪に仕返しをするのではないかと思った。

(創世記50章15節)

父ヤコブは亡くなりました。するとヨセフの兄たちは不安になりました。計算上では25年以上前のことになりますが、兄たちはヨセフを売り飛ばし、つらい目にあわせてしまっていたからです。

肉親からのいじめや裏切りは、とても心を傷つけます。なかなかその傷は癒されることはありません。きっと兄たちは、小さなことさえ許せない自分を知っていたのでしょう。だからヨセフも自分たちを許すはずがない、そのように思っていたかもしれません。

兄たちは人を介して、父の言葉をヨセフに伝えます。本当に父ヤコブがそのようなことを言ったのかは分かりませんが、この言葉を聞いて、ヨセフは泣きました。これは悲しみの涙でしょうか。憐れみの涙でしょうか。それとも喜びの涙でしょうか。