聖書研究会 11月27日(水)

コヘレトの言葉 8  第12章

「12:1 青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。苦しみの日々が来ないうちに。」
 文語訳聖書には「汝の若き日に汝の造り主を覚えよ」以来、広く知られてきた言葉。
*「コレヘトの言葉」は前は「伝道の書」と呼ばれていました。

・わたしを造られた方、わたしの命の源である方。この方を知り、自分の心に刻むことが人生の土台となる。苦しみや老いが迫るとき、造り主なる神を知り、信じていることが助けとなり、道しるべとなり、希望となる。
・呼びかけられた若者、子どもが自らそのようにすることを期待するとともに、大人は子どもや若者が神を知るようにできる限りつとめるようにしたい。それはその子、その若者の幸せのためである。
・他方、歳を重ねてから神を求め、信じるようになることも尊いこと。

「12:7 塵は元の大地に帰り、霊は与え主である神に帰る。」
・土の塵から造られた人は土の塵に帰る。霊は神のもとに帰る。
 「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」ルカ23:46
 主イエスの十字架上の最後の言葉。

「12:13 すべてに耳を傾けて得た結論。
『神を畏れ、その戒めを守れ。』これこそ、人間のすべて。」


・コヘレトはまとまった考えに貫かれているというのではなく、さまざまな声が響いている。信仰的でないような響きも含まれるが、逆に言えば、この世の現実や人の思いを正直に言葉にしているところに意味がある。神の愛と寛容の中でそのことも許されている。
・コヘレトは「空しさ」を語りつつも、造り主なる神を覚えることを勧めている。
・この人々、この現実の中に、生きて働かれる救い主イエス・キリストが到来される(クリスマス)。
◎『コヘレトの言葉』は今回で終了です。
              次回は2020年1月22日(水)エレミヤ書。