日ごとの聖書(1月 16日)

本日の通読箇所「マタイによる福音書5:43~6:4」

しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。

(マタイによる福音書5章44節)

当時のユダヤの社会において、隣人(同じ共同体にいる人たち)なのか、異邦人(ユダヤ人以外の人)なのかということはとても重要なことでした。ちなみにユダヤ人であっても罪人や徴税人は「隣人」の中から排除されていました。

だから彼らは、律法にある「隣人を愛せ」という戒めを守っていると思っていました。自分たちとは違う人たちを、「敵」として遠ざけ、憎んでいたからです。しかしイエス様は「敵を愛せ」と言われ、さらに別の箇所では「敵」と考えていたサマリア人さえも「隣人」だと語られました。

わたしたちには、愛する対象から外してしまった人はいないでしょうか。その人のことを思い、祈ることができるでしょうか。