日ごとの聖書(6月 10日)

本日の通読箇所「マルコによる福音書13:24~32」

それと同じように、あなたがたは、これらのことが起こるのを見たら、人の子が戸口に近づいていると悟りなさい。

(マルコによる福音書13章29節)

マルコによる福音書13章は小黙示録と呼ばれます。ここには終末の出来事が数多く書かれており、新興宗教や一部の教派はこの箇所やヨハネ黙示録、ダニエル書などを強調して人々の不安をあおることがあります。

しかし「人の子」がやってくる本当の目的は、「滅ぼす」ことではなく「選ぶ」ことにあります。ウィリアム・ハントが描いた「世の光」という絵画があります。戸口に立つイエス様がずっと戸を叩き続けている絵です。

その戸は、わたしたちの心です。そしてその戸には、内側にしかノブがありません。ずっと戸を叩くイエス様を招き入れるためには、わたしたちがそのドアノブに手を掛け、回さないといけないのです。