本日の通読箇所「創世記44:11~17」
執事が年上の者から念入りに調べ始め、いちばん最後に年下の者になったとき、ベニヤミンの袋の中から杯が見つかった。
(創世記44章12節)
兄弟たちは、それぞれ自分の袋を開けました。ヨセフの家の管理者が年上から順に中を確認していったとき、ベニヤミンはどのような心境だったでしょう。袋を開けた瞬間、あってはならないものを見つけてしまったのです。
兄弟たちは、杯を盗んだものは死罪に、他の者は奴隷になりますと言っていました。しかし家の管理者は、杯を盗んだものだけが奴隷になり、他の者は父の元に帰っていいと言います。そして杯が見つかったとき、兄弟たちは「全員が奴隷になる」と言い換えました。
もしベニヤミン以外の袋から杯が見つかっていたなら、兄弟たちはその一人を残して父の元に戻っていたかもしれません。「ベニヤミンを父の元に戻すこと」が彼らにとって、最重要課題だったからです。