日ごとの聖書(11月 29日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書11:45~57」

これは、カイアファが自分の考えから話したのではない。その年の大祭司であったので預言して、イエスが国民のために死ぬ、と言ったのである。

(ヨハネによる福音書11章51節)

イエス様が墓に葬られて4日も経っていたラザロという人物を生き返らせたというニュースは、瞬く間にユダヤ中に流れたことでしょう。ラザロの姉妹を慰めに来ていた人などから、その出来事は伝えられていったと思われます。

ラザロと親しい人たちは、イエス様の行為を好意的に捉え、イエス様を信じたことでしょう。ただし奇跡行為者としての側面が強かったかもしれません。一方宗教指導者たちには、「このままでは大変なことになる」という恐れが生じました。

大祭司カイアファは、イエス様ひとりを犠牲にすれば、すべてが丸く収まるのではないかと提案します。宗教指導者たちは、この考えに賛同します。ところがこのことは、彼の考えから出たのではありませんでした。神さまのご計画が、知らないうちに組み込まれていくのです。