日ごとの聖書(9月 3日)

本日の通読箇所「ルカによる福音書14:25~35」

もし、だれかがわたしのもとに来るとしても、父、母、妻、子供、兄弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、これを憎まないなら、わたしの弟子ではありえない。

(ルカによる福音書14章26節)

十戒にはこのように書かれています。「あなたの父母を敬え(出エジプト記20章12節)」。しかしイエス様は弟子の条件として、父母を含む家族や自分の命を憎むことが必要だと語ります。この言葉は、わたしたちに戸惑いを覚えさせます。

実は聖書の「憎む」という言葉は、わたしたちが日常で用いる「憎む」とは多少ニュアンスが違います。「背を向ける」や「身を引き離す」というイメージです。一番大切なものに向き直りなさいということなのです。

わたしたちは、イエス様に従い、日々歩んでいます。しかし時には神さまに背を向け、イエス様から身を引き離すこともあるでしょう。そのときわたしたちの信仰は、風味を失った塩のように味気ないものになるのかもしれません。